食へのこだわり(Vol.1)  Vol.2

   

2月に産まれたニワトリ達はもうすぐ大人になります。
会津地鳥は福島県の産、からだが大きく美男子。ここ数日、雄たけびの練習に余念がない。
コケコッコーと鳴けなくてホケ、ホケ、ホケッツ、ホケコウコウ。
喉から声を絞り出しくの字に首を曲げたり伸ばしたり。
周りの女の子たちはそばによってひざまづく。

鶏たちの成育のめやすはとさかの形と色。浅い澄み色から桜色として濃い紅色へ。
こうなると結婚適齢期。100羽が産み始める日は近い。

お客さんからのこえは。
「ケーキを作ると美味さが違うの!」若い奥さんは産むまで待機し、持ち帰ります。
そして、にわとりは1日何個卵を産むの?。??。さていくつでしょう。

フランス料理の店オーベルジュル・タン三輪料理長は買出し組み。
大きなトレーイを積んで「80個!」「うちの料理に欠かせない。味が違う」。
おそば屋、すし屋、居酒屋までもお得意さん。

有精卵だからです。

受精した卵はその瞬間から生命の営みを始めます。3週間は常温でも腐らない。

もうひとつ味の決め手は飼育環境と食べ物。600平方メートルに150羽。
林の中でのびのび遊んでいます。雄が同居しているとホルモンのバランスが良い
らしく毛並みはいいしチャーミング。トサカは紅色ふっくらからだのグラマーさん。

オンドリさんは美女に囲まれごきげんで交尾回数、1日30回程。
能力の高さはそれだけではありません。
いざ!有事、敵が襲ってくれば真っ先に戦う。イタチに襲撃された時などは群れを
守るため血みどろになつた。めし(食事)だって決して先には食べない。女性優先。
人間社会も少しは見習ったらいいかもしれぬー。

 
お世話かかりは92歳のきのばあさん。
「青物がほしがっている」と手押し車でたんぼに遠征。
野菜、トラック満載のスイカなど近所の農家から差し入れだって届く。
豆腐屋からは豆腐にがんもに油揚げ、栄養満点の食事です。
暑くなると「ヒヤヤッコー」「ヒヤヤッコー!」と催促します。
大豆たんぱくをたくさん食べているので卵の味にもコクがある。
もしかすると日本一贅沢なにわとりかもしれない。